大学時代の後輩から自宅の塗装工事を検討しているという相談を受けました。『既存の色合いを変えることはできますか？』４０代のご夫婦、お子さんが３人のご家族から依頼を受け、カラーリングや予算の打合せを行いました。
アクセントになっていた茶色の木目調の玄関廻りのサイディング部分の色を変えることで明るい雰囲気がでてよいのではないでしょうか？６００色を超えるカラーサンプル帳を見て、何色の系統にしたいのか？艶はあったほうが良いのか？ない方がしっくりくるのか？
ご選択いただくために家族会議をしていただきましたが
見本帳の小さな色のイメージと実際にお日様の下で見る色とパソコン画面のカラーシュミレーションで見る色合いが全然違っており、失敗したことを思い出します。

色は、お施主様にお任せしておりましたので、選択された色番号で塗装しました。緑色系統を選ばれましたが、塗料缶を見るとペパーミントグリーンと非常に特徴のある明るい色を選ばれたなぁ、間違いじゃないだろうか？と感じました。
塗装の仕上がった感じが明るすぎていて、お施主様がパソコンのカラーシュミレーションで見たイメージと全然違うと連絡があり、急いで現場に確認へ行きました。塗料缶には、選んでいただいた色番号が記載こそしてありましたが、仕上がった外壁は、違和感をおぼえるぐらいの仕上がりでした。改めて、お施主様が選んだ色番号をパソコン画面で確認すると、ペパーミントグリーンとは程遠く、ダークグリーンでした。
結果、再塗装することとなり、再度パソコン上のイメージされる色番号を複数選択していただき、今度は齟齬がでないようＡ４版の見本板を作成することになりました。イメージをすり合わせるため、実際に建物に近づけて、日当たりと日陰で確認。決定した色は、ダークグリーンにグレーを混ぜたようなおしゃれな緑となり、塗装が仕上がった結果、ご家族の皆様にもご納得いただいた色合いの仕上げに。

ご自宅の塗装工事は、大きな金額のかかる工事です。ましてやご自宅となると毎日眺めるものです。そんなご家族の皆様が塗り替えた後の楽しみやワクワク感に一回で答えられなかったことに反省しております。
余計な費用や工事期間の延長とご迷惑をおかけしないよう、より慎重に打合せをしてくいと誓った事例となりました。