施工エリア | 神奈川県厚木市 |
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建物 | 賃貸ビル |
構造 | S |
築年数 | 1982年 |
階数 | 3階建 |
施工年月 | 2021年7月 |
施工工事 | 外壁タイル補修、洗浄工事・天然石調シート張り・塗装工事・防水工事 |
施工前の概要 | 老朽化した建物のリニューアルとして大規模修繕工事を実施 |
駅から徒歩1分と好立地にあるテナント5店舗の入るビルでしたが、コロナの影響で5店舗中2店舗撤退され飲食店が3店舗残っている状態でした。
通常であれば、好立地ということだけで、ある程度、外観をきれいに維持していればテナントが決まるようなビルでしたが、コロナ禍も影響して新たなテナントが決まらずに苦戦が続きました。お施主様からは、好立地を生かして、どうにか以前のように、満室状態に戻したいとの希望がありました。
今の時代、パソコンやスマホ上で借りたいビルの条件を入れて探すのが当たり前です。
インターネット上でヒットしないとなかなか内覧まで至りません。ヒットした時に内覧者数を一人でも多く増やし入居につながるよう、経年劣化部分は補修して一般的な仕上げよりも見た目の高級感を演出してみたらどうでしょうか?という提案をさせていただきました。
そこで建物の顔にあたる限られた部位だけに絞り、天然石調シートを張り意匠性をあげ、テナントさんに選ばれるビルになるようにプランニングしました。柱型と一部外壁に2色の天然石調シートを張るプランをグレー系と茶系の2パターン作成して完成イメージをお施主様にも膨らませていただきました。
外壁斜壁タイル部分は、以前から漏水に悩まされていた場所で、タイルの上に透明な防水塗料が塗布してありました。外壁部に貼る天然石調シートとのバランスもあり、工法には熟考しました。タイルに付着してある被膜を剥離しきることは難しく、とは言え、タイルごと剥離させることも大きな工事となり産業廃棄物も増えることで工事費用も増えます。タイルごと剥離させるのは、躯体を傷めてしまうことから、新たに下地を組んでサイディングボードをはり、防水性や意匠性の効果を下げることなく仕上げる工法を選択しました。
館銘板も設置されていないこともあり大きな館銘板をエントランスに取り付けしました。
共用廊下・階段は長尺シートを敷き込み、鉄骨階段特有の“コツンコツン”という足音が軽減するように遮音・防滑効果のあるシートで施工。
また空室以外にも屋上の排水についても問題を抱えていました。
屋上の排水口の口径が細いことで、大雨の翌日には屋上がプール状態になっていました。プール状態を放置することで雨漏りに繋がることがあるため、今回の工事を機に同時に排水口の口径と配管を変更しスムーズに流れるように改善しました。
当社では、防水工事も行っております。然るべきタイミングで防水施工するのがベストですが、見極めるのは非常に難しいものです。また防水の種類によってメリットデメリットもあります。ご不明な点やご要望、疑問に思っていることなど、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。