施工エリア | 東京都世田谷区 |
---|---|
建物 | 介護施設 |
構造 | S |
築年数 | 2006年 |
階数 | 3階建 |
施工年月 | 2021年8月 |
施工工事 | 外壁タイル補修、洗浄工事・塗装工事・シーリング工事・防水工事 |
施工前の概要 | 定期メンテナンスの一環として大規模修繕工事を実施 |
築15年が経過し修繕が時期に来ているということで、屋上やベランダの防水、外壁タイルの劣化、シーリングの経年劣化についてのご相談がありました。
ご相談時期はちょうどコロナが流行りだしたタイミングと重なり、通常通りの施工で問題ないのか?
職人さんはマスクをしながら、また消毒液散布をしてから施工するのか?
定期的な換気が重要だということがニュースでも取り上げられている最中、飛散防止のビニールでの窓の養生はどうしたらよいのか?
など、平常時より検討することが非常に多かったように思います。
屋上の防水工事の仕様については、超高耐候のポリフィンシート防水と塩ビシート防水、塗るウレタン防水が候補としてありました。
シート防水は、ディスクを打ち込むのに断続的に騒音が伴います。ウレタン防水は、溶剤のにおいがあります。
外部の工事とはいえ介護施設です。騒音とにおいのどちらがご入所者様また近隣にお住まいの皆様にご迷惑・不快に思われないか?など考慮し、可能な限り低臭な材料を選択いたしました。
外壁の塗装については、においなどの環境問題からオール水性塗料での仕上げも検討しました。鉄骨階段や鉄扉などの鉄部の塗装に関しては、やはり水性塗料よりは、溶剤を使った塗料の方が長く持ちがよいためお建物の改修サイクル・維持のことを優先するのであれば、溶剤系塗料。入所者様のことを思えば、水性塗料が最適なのかもしれません。水性塗料でも絵の具を使ったときのにおいのような感じはするので、建物維持を優先するために、鉄部だけは溶剤系の塗料を選択しました。
ご入所者様また近隣にお住まいの皆様のことも考慮した中で、外壁の塗装工事と屋上・ベランダの防水工事を施工しました。
介護施設、またコロナの流行りだしたタイミングということで、換気と消毒には特に配慮しました。工事は騒音やにおいがつきものです。通常は、窓を閉めていただいて、飛散しないようにビニールで養生しますが、コロナの影響で換気をする必要がありましたので、ビニール養生を剥がしたり、張り直したりと大変苦労しました。
介護入所者の皆様の体調にかかわるため、窓を開けて換気を定期的にしましたが塗料のにおいを吸い込んでしまい不快にならないのか?気分が悪くならないのか?
とても難しい状況下での施工となりました。
しかし、ベランダや漏水のあったエントランス上階の床などの防水には、溶剤の材料を使わざるを得なく、外部の工事とはいえ、においとの戦いでした。施設の職員の方々や入所されている方々のご協力もあり、無事に塗装工事と防水工事を完了することができました。
今回の事例のように資材や工法によって、騒音問題、においの問題などが発生することもあります。
資材や工法などでご不明な点、またご相談などございましたら、当社までお問い合わせください。